エネルギーを作ることは身体にダメージ!?

前回はATP生産の過程をまとめました。

自分的にはわかりやすくしたつもりですが、やはり難しいですね。

 

前回、エネルギーを作るという事に対して、アプローチしてくい方法を書くと言っていましたが…

 

まとめてる際に、もう1つ伝えるべきことがあったので、そちらを先に伝えていきます。

 

今回のテーマは

『エネルギー産生と酸化、抗酸化』です。

 

エネルギーを作る過程で、酸素が必要ということを前回伝えました。

 

その過程で取り込んだ酸素の一部が形を変えて、とある物質になることがあります。

 

その物質の名は『活性酸素』です。

 

これを人としてイメージするなら、反抗期の高校生みたいな感じです!

何かあれば物を傷付ける様な。

 

活性酸素も不安で、自分が安定するために、周りの組織を傷つけていきます。

それを酸化というのですが、これは皆さん必ず一度は見たことがあると思います。

 

切ったりんごを放置すると、表面が茶色になりますよね?あれが酸化です。

あれも空気中の酸素により、りんごの細胞が傷つけられた結果です。

 

あの現象が身体で起きているということです。エネルギーを作るたびに、そんな事が起きているなんて、ゾッとしますね。

 

よく酸化=老化なんて書いてある事もあります。

あれ?じゃあなんで人はすぐに老化しないんですかね?不思議じゃないですか?

 

それは身体の中に酸化に対して抗酸化する物質が含まれるからです。

だから人は直ぐには酸化しません。

しかし老化するということは、徐々に酸化しているということです。

またこの作用は

・強いストレス ・睡眠不足 ・大気汚染

・喫煙 ・激しい運動

などによって強化されます。

 

現代社会は活性酸素にとっては活動しやすい環境ってことですね。

 

まぁしょうがないと考えるのは自由です。

しかしそういう環境でセラピストとして働く僕らはそれではいけません。

 

活性酸素が血管にダメージを与えれば、人体に必要な酸素や栄養が行き渡らなくなる。

そうすると、何が起こるか…

エネルギーが作れません。つまり疲労に繋がります。

活性酸素が筋肉を傷つけると、筋肉痛などの原因になるとも言われています。

 

結果として…

高齢者では疲労や筋肉痛によって、活動量低下が生じ、それに伴い身体機能低下や筋力低下に繋がる事も考えられます。

つまり最近よく耳にする『サルコペニア』『フレイル』に繋がるという事です。

アスリートでは、運動そのもので活性酸素はさらに増加し、疲労や筋肉痛はもちろんですが、それに伴うパフォーマンス低下も予想されるということです。

 

エネルギー産生による酸化は、僕らは目を背けてはいけないという事です。

 

ではどうすればいいのか?

抗酸化物質を摂取すればいいのです。

代表的なものは

・ビタミンC ・ビタミンEカテキン

イソフラボンポリフェノール 

リコピンアントシアニン などなど

調べればたくさん出てきます。

 

だから高齢者にもアスリートにもたくさん食べてもらいましょう!!!

以上で今回のブログは終わりです。

ありがとうございました。

 

 

ってなるわけない。

ここで辛いお知らせです。

どんな人でも、抗酸化物質はとにかく取ればいいというものではない。

 

一過性の大きな酸化ストレスが予測される場合は、効果的だと言われています。

 

その一方で運動をすると一般的にはインスリン感受性は上がるのですが、抗酸化物質を摂取する事でこの作用が打ち消されてしまう事があるそうです。

 

つまり上手く使用しないと抗酸化物質が有害になるということです。

しっかりその方の状態等を評価し、導入する事を検討していきましょう!

 

残念な事に、どのくらい摂取した方がいいなどの報告が少ないというのが現状です。

新しい情報入手し次第、随時更新していきます!!!

 

 

【まとめ】

皆さんが指導している、運動が害になるなんて事を考えた事はありましたか?

人は絶えず酸化という現象に侵されており、ストレスを受けています。

これを見ないで健康のためにとにかく運動をなんてしていたら、逆に不健康になります。

しっかりこの観点について考えて、治療する方がかっこいいと思うのは、自分だけでしょうか?ぜひ新しい視野の1つとして考えてみてください。